- いっか
- I
いっか【一下】(命令などが)ひとたび下されること。II
「命令~」「号令~」
いっか【一価】(1)元素の原子価が一であること。 また, ある基(原子あるいは原子団)が他の原子と単結合を一つつくりうること。(2)イオンのイオン価が一であること。(3)酸一分子が, 水素イオンとして放出しうる水素原子を一個もっていること。 塩基一分子が, 水酸化物イオンとして放出しうる水酸基を一個もっていること, または, 塩基一分子が水素イオン一個と反応しうること。(4)有機化合物が, その分子中に, ある基を一個もっていること。 特に, アルコール一分子が, 水酸基を一個もっていること。IIIいっか【一和】いくつかの物事が互いに調和していること。 人々が協調して円満であること。 いちわ。IVいっか【一家】(1)一つの所帯。 一家族。「~の主(アルジ)」「~を構える」
(2)親分・子分の関係で結ばれた博徒の集団。「次郎長~」
(3)(学術・技芸などの分野で)独立の流派をなしていること。 また, そのような存在。「画家として~を成す」
(4)「雌雄同株(シユウドウシユ)」に同じ。~を機杼(キチヨ)す〔北史(祖瑩伝)「文章須自出機杼成一家風骨」〕機(ハタ)を織るように独自の言論・文章を作り出して一派を立てる。~を=成・す(=立・てる)(1)一つの所帯の主(アルジ)となる。(2)学術・技芸などで, 独自の権威・一派をなす。Vいっか【一箇・一個】〔多く「一か」と書く〕(1)(「一ケ」「一カ」とも書く)一つ。 いっこ。 名詞について「一箇月」「一箇所」「一箇国」「一箇条」などの複合語を作る。(2)帯分数で, 整数部分が一であることを表す。「~三分の一」
〔現在は「一と三分の一」という〕VIいっか【一花】(1)一つの花。 一輪の花。(2)一時的なこと。 一過。VII「たとへ~の思ひ付にて, 評判を取るといへども/滑稽本・根南志具佐」
いっか【一荷】(1)一つの荷。(2)てんびん棒の両端につけて, ひとりの肩に担える分量。 ひとにない。(3)釣りで, 一本の釣り糸に二本以上の釣り針をつけ, 一度に二匹釣り上げること。VIIIいっか【一過】(1)さっと通り過ぎること。「台風~」
(2)一度ざっと目を通すこと。(3)ほんのわずかの間。IX「~ばかりでほんのうわきといふものだ/洒落本・夜鄽行灯」
いっか【一顆】一個の粒。 一粒。Xいっか【幾日】〔「いくか」の転〕いくにち。 なんにち。「いつ~と日取りを決める」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.